美容師から革職人へ──自分の歩みとこれからのこと
美容師から革職人へ──自分の歩みとこれからのこと
僕が東京で働いていた美容室を退職したのは、2010年のこと。
ちょうど東日本大震災が起きた年でもありました。
幸いにも被災はしなかったのですが、
あの出来事をきっかけに、人生や働き方について深く考えるようになったのを今でも覚えています。
それから、美容室に再就職することはなく、一度美容師の仕事から離れる期間を過ごしました。
とはいえ完全にやめたわけではなく、フリーランスの形で美容師として活動しながら、現在に至ります。
なぜ革製品をつくるようになったのか?
美容師を目指していた頃から、「デザイナーになりたい」というもうひとつの夢がありました。
自分のデザインしたものが世の中に出回って、それを誰かが使ってくれる──
そんな想像をするだけでワクワクしていたのを今でも覚えています。
そんな思いがあったからか、ある日ふとしたきっかけで巡り合った名古屋の革工房で働くことになり、
本格的に「ものづくり」の世界へと踏み出しました。
その後は、革材料の通販会社「レザーマニア」で売り場の店長も経験し、
滋賀に戻ってきてからは、地元に小さな工房を構え、ようやく自分のブランドをスタートさせることができました。
これから少しずつ、自分の目線で発信していきたいこと
最近よく聞かれるのが、
「今も美容師してるの?」とか「革職人としてずっとやっていくの?」という質問です。
正直なところ、自分でもまだ答えがはっきり見えているわけではありません。
でも、だからこそ、「いま自分にできること」「誰かに伝えたいこと」「叶えたいこと」を、
一歩ずつカタチにしていくことが大切なんだろうなと感じています。
これからは、暮らしのこと、革の仕事のこと、美容師としての視点など、
少しずつですが自分の言葉で綴っていこうと思っています。
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
BLINK SCISSORS CASE 田中